愛と資本主義

古のオタクの記録倉庫です。

ドラマ感想 不適切にもほどがある!

 

久しぶりにドラマ完走しました。

阿部サダヲの魅力に今更ハマってしまった。

 

 

※珍しく注意書きしますがこれからネタバレしまくります。面白いドラマなのでこれから見たい方要注意です。

 

 

■ 不適切にもほどがある!

 

 

 

2024年のヒットドラマ。主題歌はCreepy Nuts

昭和60年代に生きる阿部サダヲがバス型タイムマシンで令和にタイムスリップする話。

冒頭は昭和時代の描写から始まり、娘の純子は聖子ちゃんカットのスケバンヤンキーだし、そこらじゅうで喫煙するし学校では生徒への暴力、教員同士のセクハラ・パワハラが当たり前ではっきり言って今の価値観から見ると最悪な時代。

街は臭いし、人々はガサツで粗暴な時代だけど色々と大らかな雰囲気はある。

 

バス型タイムマシンは阿部サダヲしか乗れない訳じゃなく、令和を生きる人が昭和に行ったり昭和を生きる人が令和にいったり、その辺は結構ゆるい縛りで自由です。コメディーって感じです。

阿部サダヲが初めて令和に来ちゃった時のバス内の描写がめちゃくちゃ面白い。ナチュラル車内喫煙始めて他の乗客に異常者扱いされたり、ワイヤレスイヤホン見て「耳からうどん出てる」って反応に爆笑しました。

 

 

茶店で出会ったシングルマザーの仲里依紗と良い感じになるのですが、途中で実の孫だったとわかってから風向きが変わります。じゃあ令和の阿部サダヲ仲里依紗の母親である純子はどこにいったかというと、約30年前に阪神淡路大震災で既に亡くなっていたのでした。このへんの回想シーンや気付かないふりをするサダヲが本当にしんどい・・・

勿論家族とわかってからは二人は恋愛関係になるわけなんかなく、しっかり家族愛が描かれていてほっこりします。

 

未来を知った以上親としては娘を救いたいけど、過去を変えようとすると孫の仲里依紗とひ孫が生まれてこない可能性がある為、悩みぬいて未来を受け入れる事にしたサダヲ。元の時代に戻っても9年は猶予があります。

最終的に元の時代に戻っていきましたが、これからどうするかは描かれていないので次回作が楽しみです。個人的にはどうか、未来を変えて全員生き残りルートを選んで欲しい。死亡エンドは悲し過ぎるよ。

 

上記はこのドラマにおけるシリアス要素なのですが、これが話のメインではないです。

基本的には昭和と令和、2つの時代を行き来しながらいい所も悪い所もありのままに描写していくコメディーです。

冒頭みてると昭和って最悪な時代だなって思うんですが、令和の窮屈な空気の描写が続くと昭和のおおらかさが羨ましくなる。

 

割と序盤に阿部サダヲが孫の勤めるテレビ局のカウンセラーに就任します。最初はゴリゴリ昭和おじさん節でバッサリ切ってるのですが後半は大分令和に馴染んで丁度いい塩梅になります(笑)コミュ力と適応力が高すぎる。

コンプラで縛られた令和で時々アウトな発言と行動を繰り返しながらも令和の価値観に染まっていく様子がめっちゃ面白いです。ずっと笑って見てられます。

 

セクハラ、マタハラ、パワハラ、ハラハラ(ハラスメントハラスメント)、不倫問題やネットの誹謗中傷、炎上、現代のあらゆる問題が出てきます。

芸能人の不倫問題なんて他の人に全然関係ないだろ、犯罪を犯した訳ではないのにどうしてここまで叩かれないといけないんだと昭和からきたおじさんは主張します。

本当にごもっともな意見なんだけど、不倫した芸能人はずっとそのイメージが付きまとうし正直もうテレビで見たくなくなってしまう。時には昭和のように大らかに、他人を許すことも大事かもしれない。でも芸能人がこんだけいるのにわざわざ不愉快な奴を見たくないって言うのもある。変わりはいくらでもいて、一度失敗したら使い捨てられてしまうのは芸能界だけに限らないですね。

 

 

超~面白かったのでシリーズ化して欲しいです。ずっと笑わせてくれる明るいドラマです。みんなキャラが濃くて、時々挟むミュージカルシーン面白い。炙りしめさば伏線だったんかい。

いくらでも次回作作れそうな終わり方したので来春の新作が楽しみですね。

次は平成にいくのはどうでしょうか。アラサー的にはみたいよねー