アンパンマン映画の感想続きます。毎日見てるからね!アウトプット。
私は今のところ1番好きな作品です。
■ それいけ!アンパンマン よみがえれバナナ島
東日本大震災のあとに作られた「復興三部作」のうちの1作。その為か、メッセージ性が強い印象です。
舞台は南国バナナ島。バナナ島のお祭りに招待されたアンパンマン一行。そこで大災害に遭遇し、外からやってきたアンパンマン達が食い止めるというストーリー。
恒例のオープニングバトルがない。というかこの映画ではアンパンマンとばいきんまんが戦うシーンがない時点でいつもとちょっと違いますね。
ばいきんまんに至っては島に来た理由が「ただバナナ食べに来た」だけというw悪さしにきたわけでもないですからねwwバナナ食べにきただけなのに騙されて巻き込まれるばいきんまん可愛い。
王女であるバンナちゃんがめっちゃいいキャラしています。金髪、褐色、大きなお目目に強気で意地っ張りで王女様。キャラもビジュアルが神がかっています。
等身が高くスタイルが良くて、それでいて激しめの性格なのでよく動きます。長い手足で木登りしたりターザンしてるの見ていて楽しい。CVは木村佳乃さん。最初の方は微妙だったけど段々上手くなっていくタイプだった。
初めてばいきんまん出会ったとき喧嘩するのですが、途中から意気投合してるのホント面白いw
意地っ張りで素直になれないところとか、似たもの同士なところもあるんでしょう。
バンナちゃんにアンパンマンの悪口を吹き込みまくるばいきんまん。それを素直に聞いてるバンナちゃん。アンパンマンの印象は悪めです。
しかしある事がきっかけでアンパンマンに助けられるバンナちゃん。
何故よそ者なのにお節介するんだ、自慢したいのか?褒められたいのか?と怒り出すバンナちゃん。大厄災で自分たちの住んでた島がめちゃくちゃになって、悔しさも惨めさもあって。助けられる側のプライドも感じます。
これに対しアンパンマンは
「誰かが悲しんでいたり、困っていたりしたら何か自分にできる事をしてあげたい・・・それだけかなぁ」
こう答えます。聖人なんか・・・!??優しすぎて心配になる。でもアンパンマンにとっては本心なんでしょう。
アンパンマンの映画観る度に思うのですが、大人の私たちが失った色々なものを思い出させてくれますね。それを子供に説教臭く押し付けるわけでもなく、優しく導いてくれます。
災いの元凶であるラスボスコオリオニがバカ強いです。
ゴジラのごとく体が大きく、強烈な氷攻撃と常時バリア状態でこちらの攻撃が通りません。アンパンマンサイドがことごとくやられていきます。バナナ島はどんどん破壊されていきます。
あまりに強いしアンパンマンが何度もやられるので、息子も半泣きで「アンパンマン!!!」と叫んでいましてかなり感情移入していました。
酷く暴力的とかそういう訳ではないですが、なんかとにかく強くて怖いので絶望的な気持ちになるかもしれません。こういうのもしかしてトラウマになる子もいるかな。
だだんだんに乗ったばいきんまん(と、ドキンちゃんとホラーマン)がバンナちゃんを庇うシーンは名シーンです。ばいきんまん、男の中の男。かっこよすぎる。
ばいきんまんとアンパンマンの優しさにより覚醒したバンナちゃんは、逃げ出そうとしていたバナナ島民の指揮を執ります。砲台から発射された爆弾バナナに乗ってコオリオニに特攻します。ひょえ~攻撃方法までハチャメチャすぎる。魅力的過ぎる。そしてバンナちゃんに喝入れられたバナナ島民の絶望と希望の対比がいいですね。やってやるぜ感。
コオリオニがバナナ爆弾攻撃で怯んだところに、キラキラの新しい顔に取り換えたアンパンマン達が総攻撃を仕掛けます。暗いシーンでひときわ輝くアンパンマンの顔。苦戦したシーンが長かっただけに、希望の象徴に見えました。キラキラアンパンチでコオリオニを成敗します。
最後のお祭りシーンではばいきんまんも参加して大団円でした。私はばいきんまんが大好きなので嬉しい。バンナちゃんとフラグ立ちすぎて後日譚がみたいよ。モテモテなばいきんまんがみたい。
この映画は46分間と絶妙な長さで、息子は最後まで見ることが出来ました。
テンポがすごくいいので大人も飽きずに見られます。アンパンマンサイドもばいきんまんサイドも良いシーンばかり凝縮されていて、それでもお決まりシーンもしっかり入れてくれています。ドキンちゃんの変装とか、アンパンマン号の変形操縦シーンとか。
色々なアンパンマン映画みたけどかなり良かった。王道だけど【復興】のテーマ通り、転んでも立ち直る力強さを感じるなあ。今んところ私のアンパンマン映画ランキング1位でございます。