2026年初めてみた映画はソフィア・コッポラ版マリー・アントワネットです。
年末年始にイノサンを全巻読んだらフランス革命に関する映画がみたくなりました。
文字通りマリー・アントワネットのフランスでの一生を描いた作品。
2006年の映画です。20年前の作品ですが古臭い感じはしない。アメリカとフランスの合作映画で言語は英語です。
めちゃくちゃフランスな世界観でセリフが全部英語であり、フランス語話者ですらない私が違和感を覚えているので、気になる人は気になるかもしれない。
冒頭でオーストリアからフランスへ嫁いでくるのに入国の儀式を描いてくれてとても良かった。
ヴェルサイユ宮殿で特別に撮影したらしく、あらゆる意匠が本当に綺麗。登場人物のドレスやヘアスタイルは勿論、椅子やお皿や馬車やら美しくて惚れ惚れする。
豪華爛漫な王宮のシーンも多いんだけど、時々映される森や泉等ヨーロッパの自然風景が大変美しい。ヨーロッパ旅行にいきたくなる。
とにかく映像で飽きることはなかったですね。
フランスとオーストリアの同盟の為に政略結婚した二人。子供を生し得ないと結婚解消の可能性すらありました。子供を産む事がマリーの存在意義であり、フランスの幸せであり、オーストリアの幸せ。
ルイ16世と子供が出来ないというかそもそも性生活がはじまらず、あっちこっちからお小言を言われ(令和の価値観ではアウトですね、お姫様は大変です)、
宮廷でも国民にも好き放題言われて、落ち込んでいるのもつかの間・・・・
フランスの洗練されたドレスや魅力的な娯楽にマリーははっちゃけていきます。
お気に入りの取り巻きを連れてお城を抜けて文字通り夜遊びしちゃったりする姿は一般人の若者みたい。体力有り余る10代で遊ばない方が無理だね。夫も同伴してたのはちょっとびっくりした。
派手に遊んでたのに出産したらすっかり丸くなって自然派に傾倒したり。いかにもお貴族様っぽいですが、これ現代でもよくある話ですよね(笑)
デュ・バリー夫人、ノワイユ伯爵夫人、ランバル公妃、ポリニャック伯爵夫人、フェルセン伯爵などマリーアントワネット周りの有名どころは大体出てきます。
孫の嫁の胸を気にする精力旺盛なルイ15世とか、結婚証明書にサインするときにインクがポタってなるやつとか、細かいネタもあるし
デュ・バリー夫人に初めて挨拶するシーンのような超有名な話も再現してくれて激熱です。
アントワネットといえばギロチン、てっきり最期まで描いてくれると思ったのですがラスト15分くらいまでフランス革命がはじまりません。
この時代は貴族は贅沢三昧でも庶民の生活は大変苦しかったと思うんだけど、ボロボロ庶民が出てくるシーンはラスト15分くらいまでありません。
マリーアントワネットの王宮での生活がメインの映画であり、私の求めていた歴史映画っぽさはなかったけどまあまあ面白かったです。
9割がこの内容な為、ストーリー性は薄くて全体的にファッション映画であることは否めない。映像は綺麗だから見て損はないと思う。女の子が好きなものが沢山出てきます。
意外な事にルイ16世とほのぼの仲良しなシーンが多かったですね。ルイ16世っていい人だったんだろうな・・・革命が起きても武力で鎮圧しなかったんだもんな。
この後この夫婦に降りかかる出来事を思うと悲しいです。あそこで切ってむしろ良かったかもしれない。
次はデュ・バリー夫人の映画をみようかな。

