なんか戦争もの見たいなーと思って前から気になってた映画をみました。この季節だしね。
結構最近の映画だったよな・・・?
アマプラで無料配信されててありがたいです。
■ あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
学校生活がなんとなく窮屈でつまらくて、ついついシングルマザーである母親にも反発しちゃう女子高生が
ひょんなことから終戦間近の日本にタイムスリップして特攻隊員と恋に落ちる話。
設定からして少女漫画とかラノベっぽいと思ったけど原作小説があるっぽい。
先に漫画版の表紙をみたのでラノベかと思った。
序盤から主人公(ゆり)が優しい母親に反発したり、生活費を稼ぐために魚屋で働く母に「魚臭い」ってキレたりするんだけど、私も母親なので見ていてしんどかった。とはいえこの時期は親に反抗しちゃうのよくある事だと思う。
両方の気持ちがわかるからしんどかった。人の親の職業をディスるクラスメイトが1番ひどい。でも田舎の学校ってマジでこういうのあったりするんだよな。陰湿ですわ。
防空壕みたいなところで唐突にタイムスリップするんだけど、そこで出会った特攻隊員(あきら)と恋に落ちます。
出会った時点で1945年の6月と、終戦間近です。未来からやってきた主人公は日本は戦争に負けることを知っているので、特攻なんて無駄としか思えないよね、そりゃね。
必死で止めようとするけど、愛する人を含め誰も聞き入れてくれません。それどころか、侮辱してるのかと怒る人すらいます。特攻隊員は無理矢理やらされる訳ではなく、皆志願してなっているんですね。悲しくて狂った時代です。
なんかどこかで見たことあると思ったら鶴屋食堂は富屋食堂ですね。「特攻の母」の。
つるさんは私財を投げうってまで特攻隊員たちの為に料理を作ろうとするみんなの母です。
特攻隊って事は恐らくそんなに長い間駐在しないよね・・・新しい兵士達が入ってきたと思ったらそれなりのスパンで死地に送り出されていそうです。そんなのどんな気持ちで送り出すのでしょうか。想像すると胸が張り裂けそうです。
特攻隊員は「生き神様」として、讃えられているというシーンがあります。お国の為に死にに行ってくれるから神様なのです。出撃が決まったら「おめでとうございます」なんて、イカれているよな。命が軽すぎる。反吐が出そう・・・でもこれは現代に生きる私たちの感想であって、当時としては普通の価値観だったのでしょう。本当に狂っていると思う。これがおかしいという感覚をずっと忘れずにいないと。二度と戦争はしてはならない。
主人公が行かないでと止めたけれど、結局あきらは往ってしまいます。
そういえばタイムスリップしてたけどここからどうなるんだ・・・!??
と、思ったらあきらが旅立った瞬間主人公もアッサリ現代に戻ってきました。まあこの映画でそういう細かい事はどうでもいいか。
母とも仲直りして、教師になりたかったというあきらの夢を継承し、主人公は大学を目指します。
主人公はタイムスリップしたけど、結局過去を変えるようなことは出来ませんでした。無念ですね。
特攻がテーマですが戦争ものにありがちな複雑な人間関係とか残酷なシーンや暗いシーンがあまりないです。
若い人も見やすくていい映画だと思いました。若い人こそ見た方が良いですね。
CM見てたらすごく泣けそうだったけど思ったより泣けなかったかな。
主人公のあきら呼び捨て呼びが時代にあんまり合ってないような気がして(?)最後まで違和感であった。
恋愛要素も言うほど。薄味でした。
ちょくちょく設定が甘くない?ってところもあるんだけど、この映画は若い世代に見てもらって、若い世代に考えてもらうことに意味があると思いました。
百合の花畑の映像はなかなかドラマティックです。
福山雅治の主題歌もめっちゃよいのできいてほしい。
次はラーゲリより愛を込めてが見たいですね。